群馬県には、日帰りでも楽しめる魅力的な絶景スポットがあります。今回訪れたのは、雄大な山々を一望できる谷川岳ロープウェイと、「東洋のナイアガラ」とも呼ばれる吹割の滝です。山の爽やかな空気と迫力ある滝の流れを一日で満喫できる、自然豊かなドライブ旅となりました。
10月になると、平地ではまだ夏の暑さが残っています。
この日も群馬の里では汗ばむほどの陽気でした。しかし、谷川岳へ向かうにつれて景色は少しずつ秋の表情へと変わっていきます。

谷川岳は私たちがよく訪れるお気に入りのドライブコースです。何度も近くまで来ているのに、谷川岳ロープウェイに乗るのは今回が初めてでした。
車を降りた時はそれほど感じませんでしたが、山を見上げると木々は色づき始め、平地とは違う秋の気配が漂っています。
里にはまだ夏が残っていても、谷川岳にはしっかり秋が訪れていました

[32年ほど前に撮った写真、この頃は車で比較的近までく行く事ができました。」
これから初めて乗るロープウェイへの期待と、山の秋景色への楽しみで胸が弾みます。
いつもは下から見上げていた谷川岳を、今日は空から眺めることができるのです。
山頂駅周辺を散策
ロープウェイ乗り場へ向かうと、多くのハイカーの姿が目に入りました。
歩きやすい登山靴を履き、リュックを背負った人たちが次々とロープウェイへ乗り込んでいきます。

私たちもロープウェイに乗り込み、山の上を目指しました。
ロープウェイを降りると、今度はリフトに乗ります。本格的な登山装備のハイカーたちを横目に、私たちは気軽な散策気分でリフトへ向かいました。
下界は青空が広がっていたのですが、上へ行くにつれて空模様が変わり始めました。
最初は小雨がぱらついてきたのかと思いましたが、ふと見上げると辺りは白いガスに包まれています。
気が付くと、私たちは雲の中にいました。

山頂付近では北側は霧に覆われているのに、南側は青空が見えるという不思議な光景が広がっていました。
平地ではなかなか見ることのできない、山ならではの天候です。
しばらく景色を眺めたり写真を撮ったりしながら、秋の谷川岳を楽しみました
その後、下りのリフトに乗った時のことです。
声掛け
下から登ってくる人たちが、
「上の天気は大丈夫かい?」
と声を掛けてきました。
私は思わず、
「大丈夫ですよー!」
と答えました。
ほんの短い会話でしたが、不思議と心に残っています。
悪くない経験
山では知らない人同士でも自然に言葉を交わします。
天気や道の様子を尋ねたり、励まし合ったりするのも当たり前のことなのでしょう。
知らない人から頼られること。
そして自分の言葉が誰かの安心につながること。
そんな体験も、悪くないなと思いました。
谷川岳を後にして、私たちは吹割の滝へ向かいました。

吹割の滝は何度も訪れているお気に入りの場所です。何回来ても、あの轟くような滝の音には圧倒されます。
その一方で、毎年のように事故に遭われる方がいると聞いているため、美しさと同時に恐ろしさも感じる場所です。

今回も、いつも利用している駐車場へ向かいました。入口に最も近く、お店で商品を購入すれば駐車料金がかからなかったので、長年お世話になっていた場所です。
ところが、この日は様子が違っていました。
お店はなくなり、駐車場では高齢の男性が料金を徴収していました。
話を聞くと、お店は年齢のこともあり閉めてしまったとのことでした。
私たちが初めて吹割の滝を訪れてから、もう20年以上が経っています。
私たち自身も年を重ねましたが、長い年月の流れには誰も逆らうことはできません。

少し寂しい気持ちになりながらも、いつもの道を歩き始めました。
滝へ向かう遊歩道は、以前と変わらない景色が広がっています。前日に雨が降ったため水量も多く、滝の音はいつも以上に迫力がありました。
足元は濡れて滑りやすくなっていたため、一歩一歩注意しながら進みます。
東洋のナイアガラと呼ばれる吹割の滝
吹割の滝は、幅約30メートル、落差約7メートルを誇る日本百名瀑のひとつです。
巨大な岩盤の裂け目へ水が吸い込まれるように流れ落ちる姿から、「東洋のナイアガラ」とも呼ばれています。
私が吹割の滝を知ったのは、ずいぶん前に見たNHKの大河ドラマでした。
2000年放送の「葵 徳川三代」のオープニング映像に使われたことで、吹割の滝は全国的に知られるようになったそうです。
何度訪れても、その迫力は変わりません。
轟音を響かせながら流れ落ちる滝を眺めていると、自然の力の大きさと、人の時間の小ささを改めて感じます。
周囲の景色や人々の暮らしは少しずつ変わっていきます。
それでも吹割の滝は、変わらぬ迫力で訪れる人を迎えてくれるのでした。
日帰りでも大満足の群馬絶景旅
谷川岳の紅葉も、吹割の滝の轟音も、きっと来年も変わらずそこにあるのでしょう。
変わったのは周りの景色ではなく、年月を重ねた私たちなのかもしれません。
それでも夫と娘と一緒に同じ景色を眺め、同じ時間を過ごせることが何よりの幸せです。
また来よう。
そう思いながら帰路につきましきん

散歩していた秋田犬


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