昨年の6月8日、朝5時45分に家を出発しました。
行き先は、ずっと前から一度は行ってみたいと思っていた黒部ダムです。
黒部ダムと聞くと、壮大な景色や迫力ある放水が有名ですが、私にとっては「行ってみたいけれど、行き方が複雑そうでなかなか行けない場所」でした。
車で行けば着くという場所ではなく、途中でさまざまな乗り物を乗り継ぐ必要があります。テレビや雑誌で見るたびに憧れは募るものの、「私には難しそう」と思い込んでいました。
そんなある日、妹が何気なく言いました。
「この前、黒部ダムに日帰りで行ってきたよ」
その言葉に驚きました。
遠くて特別な場所だと思っていた黒部ダムに、妹は気軽に出かけていたのです。
さらに行き方を聞いてみると、私が思っていたほど難しいものではありませんでした。
「それなら私も行けるかもしれない」
そう思ったのが、この旅の始まりでした。
憧れ続けていた黒部ダムへ向かうため、まだ薄暗い朝5時45分、自宅を出発したのでした。

麻績インターチェンジから大町アルペンラインへ
高崎→松井田妙義から高速道路を利用し長野県へ向かいました。
麻績インターチェンジで高速道路を降り、大町アルペンラインを走ります。
扇沢駅まで続く曲がりくねった山道は、普段なら長く感じるかもしれません。しかし、この日は違いました。
「もうすぐ黒部ダムに着く」
そんな期待で胸がいっぱいだったので、道のりの長さはほとんど気になりませんでした。
山々の景色を眺めながら車を走らせていると、いよいよ黒部ダム観光の玄関口である扇沢駅に到着しました。
扇沢駅で出発を待つ
扇沢駅に着いたときは、出発まで少し時間がありました。
駅の中をぶらぶら歩きながら、お土産を見たり、観光客の様子を眺めたりして過ごしました。
扇沢駅の駐車場料金は1,000円でした。
黒部ダムへ向かう電気バスは、扇沢駅から黒部ダム駅まで片道1,800円です。
このルートは、扇沢側から黒部ダムへ向かう人が、反対側、富山県側へ抜ける観光客が利用するようです。
私たちは往復利用だったので、3200円です。

思わず笑ってしまった販売担当の方
出発までの待ち時間も退屈ではありませんでした。
売店の販売担当の方が、お弁当やお土産の紹介をしていたのですが、その話し方がとても面白いのです。
まるで漫談を聞いているようで、商品の説明なのに思わず笑ってしまいます。
気が付けば、私たちだけでなく周囲のお客さんも販売担当の方のペースに引き込まれていました。
会場のあちこちから笑い声が上がり、出発前から和やかな雰囲気に包まれていました。
旅の始まりにこんな楽しい時間があるとは思ってもいませんでした。
電気バスで黒部ダムへ
この日は中国からの観光客がとても多く見られました。
さまざまな言葉が飛び交う中、いよいよ電気バスに乗り込みます。
発車時刻になると、バスは静かに、そしてスムーズに走り始めました。
長年憧れていた黒部ダムが、もうすぐ目の前に現れます。
期待とわくわくした気持ちを胸に、私たちは関電トンネルの中へと進んでいきました

長いトンネルの先に待っていた黒部ダム
電気バスを降りると、まず長いトンネルを歩きます。
ひんやりとした空気の中を進み、出口へ向かいます。
バスの車内でも案内がありましたが、出口を出てすぐ右側の階段を上っていくと、黒部ダムを一望できる展望台があります。
そこからは黒部ダムのパノラマ風景が広がり、おいしい湧き水も飲むことができます。
ただし、かなりの数の階段を上ることになるため、足腰に不安のある方には少し大変かもしれません。
無理をせず、自分の体力に合わせて楽しむのがおすすめです。
初めて見た黒部ダムの印象
長年憧れていた黒部ダム。
テレビや写真で何度も見てきた景色が、ついに目の前に現れました。
正直な第一印象は、
「思ったより小さいな」
でした。
夫も同じ感想を持ったようです。
これまで私たちは各地の大きなダムを見てきたため、勝手にもっと巨大なものを想像していたのかもしれません。
しかし、その思いはすぐに別の感情へ変わっていきました。
命をかけて造られたダム

黒部ダムといえば、映画
黒部の太陽
でも知られる有名な場所です。
そして驚いたことに、黒部ダムの完成は1963年。
私とほぼ同じ時代を歩んできた存在なのです。
そんなこともあり、どこか親しみを感じました。
しかし、このダムの建設は決して平坦なものではありませんでした。
険しい山岳地帯での工事では、多くの方々が命を落としています。
今こうして観光地として多くの人が訪れる場所ですが、その背景には計り知れない苦労と犠牲がありました。
目の前に広がるダムを見ながら、その歴史に思いを馳せると、とても感慨深い気持ちになりました。
黒部ダム名物のダムカレー

散策の後はレストランでダムカレーをいただきました。
まだ早い時間だったため店内は比較的空いており、景色のよく見える席を確保することができました。
窓の外には雄大な山々が広がり、旅先ならではの贅沢な時間を過ごせました。
観光地で食べるご当地メニューは、それだけで旅の思い出になります。
次は富山県側から訪れてみたい
今回は扇沢駅から往復するルートを利用しましたが、黒部ダムにはもう一つの楽しみ方があります。
富山県側から入り、ロープウェイやケーブルカーを乗り継ぎながら黒部の自然を満喫するルートです。
時間に余裕があれば、さまざまな乗り物を利用しながらゆっくり景色を楽しむのも魅力的だと思います。
黒部ダムは、ただダムを見るだけではなく、その歴史や自然、人々の努力に触れられる場所でした。
長年の憧れだった場所に実際に立てたことは、私にとって忘れられない思い出になりました。
黒部ダム日帰り旅行まとめ
- 朝5時45分に出発
- 麻績ICから大町アルペンラインを利用
- 扇沢駅から電気バスで黒部ダムへ
- 展望台からの景色と湧き水を満喫
- ダム建設の歴史に感慨を覚えた
- 名物ダムカレーも楽しめた


コメント