大分県→高知県、
次の日は四国の高知へ向かう予定でした。
本来は 四国九州フェリー(佐賀関 ⇄ 三崎) に乗るつもりでした。 ホテルに戻るまでの時間が、少しあったので、 「今のうちにフェリー乗り場を見ておこう」と向かいました。
ところが、行ってみて分かったのは “このフェリーは予約が必要” ということ。 しかも、明日の便はすでにいっぱいで、 空いているのは 午後の遅い時間の便だけ。
このままだと、四国に着くのがかなり遅くなってしまう…。
そこで急きょ、 22キロ離れた臼杵(うすき)港まで行って、九州オレンジフェリーを予約することに。
結果的に、この判断が 大正解 でした。
理由はひとつ。 佐田岬半島が想像以上に長いから。
4月29日、オレンジフェリー
四国九州フェリーの四国側の港は、 四国の最西端・佐田岬の先端にあります。 ここから高知へ向かうには、 細くて長い半島の道を延々と走り、 さらに山を越えていかなければなりません。

一方、オレンジフェリーの四国側の港は 八幡浜。 ここからなら高速道路にもすぐ乗れて、 高知方面へスムーズに向かうことができます。
もしあのまま佐田岬行きのフェリーに乗っていたら、 高知に着くのはもっと遅くなっていたはず。
旅は計画通りにいかないことも多いけれど、 この日の“予定変更”は、結果的に旅を助けてくれました。

臼杵から八幡浜に着いて、まず向かったのは 道の駅・八幡浜みなっと。 ここが本当に良くて、思わず長居してしまいました。
売り場には、見たことのない種類の 柑橘類がずらり。 どれも新鮮で、色も香りも豊かで、 「もしこのまま家に帰るだけなら、たくさん買って帰りたい…」 そんな気持ちになるほど魅力的でした。
そして、パンもラーメンもとてもおいしくて、 気づけば夢中になって食べていました。 旅先でこういう“思わぬ当たり”に出会えると、本当に嬉しくなるものです。
足摺岬
先ずは足摺岬に、
まず向かったのは、ずっと行ってみたかった 足摺岬(あしずりみさき)。
道中では、お遍路さんの姿をたくさん見かけて、 「ああ、四国に来たんだなあ」と実感が湧いてきました。 胸が自然とわくわくして、気持ちが前へ前へと進んでいきます。
植物が好きな私は、車の窓から見える樹々に目を奪われました。 本土では見たことのない葉の形や色。 まるで異国に来たようで、胸が高鳴りました。
ところが、足摺岬に着いてみると、 駐車場がどこもいっぱいで、車を止めるスペースがありません。 残念ながら、そのまま素通りすることに。
少しがっかりしたけれど、仕方ありません。 そんなとき夫が、
「足摺岬で足をずって歩くのかい?」
と冗談を言って、思わず笑ってしまいました。
気になって携帯で「足摺岬」を検索してみると、 弘法大師が足を引きずりながらこの地にたどり着いたことが 名前の由来だと書かれていました。
その説明を読んで、 「まるで今の私みたいだなあ」 と、ふっと心が軽くなりました。
そのあとは、四万十川を眺めながら、 その近くのホテルを目指して車を走らせました。 川沿いの景色は穏やかで、どこか懐かしいような空気が流れていました。
沈下橋

途中で、テレビや写真でしか見たことのなかった 沈下橋 に遭遇。 実際に近くまで行ってみると、思っていた以上に迫力があって、 歩いて渡ったり、車でそっと通ってみたり、 珍しさに惹かれて写真もたくさん撮りました。

沈下橋は、増水すると水に沈むように作られた橋で、
欄干がない分、川との距離が近くて、
自然と一体になったような不思議なかんかくになります。
旅の途中で偶然出会った景色や体験が、
その日の思い出をより深くしてくれました。

大岐の浜
途中できれいなビーチが出現、遊びたかった(〃▽〃)ポッ
今回の旅は4月から5月にかけての季節。 この時期はどこの道の駅でも 山菜がたくさん並ぶ季節 で、 旅の途中でも見るたびに「食べたいなあ」と思っていました。
そんな気持ちを抱えたまま四万十川へ向かい、 その近くのホテルに着いたあと、夕食を食べに入った居酒屋で、 ついに念願の 山菜の天ぷら に出会いました。この日の走行距離215㎞
居酒屋いなか

中村プリンスホテル/13200 走行距離215
4月30日
4月30日の朝は、まだ夜の気配が残る4時20分に出発した。 夫が「桂浜に行きたい」と言っていたので、この日はまず高知県の桂浜を目指すことにした。

高速を走っている間も空はゆっくりと明るくなっていき、桂浜に着いたのは7時頃。 観光地とは思えないほど静かで、広い駐車場にはほとんど人影がなかった。 海の音だけが遠くから聞こえてきて、朝の空気がひんやりと肌に触れる。
坂本龍馬の像→夫婦喧嘩勃発
ただ、問題がひとつあった。 坂本龍馬像がどこにあるのか分からない。
駐車場は広いし、案内板も見当たらない。 私は足が痛くて、歩くのがつらい状態。 そんな中で「どっちへ行けばいいの?」と探し回るのは正直しんどくて、気持ちにも余裕がなくなっていた。
夫は夫で、龍馬像を見たい気持ちが強くて、でも場所が分からない。 近くに人もいないから聞くこともできない。 そんな状況が重なって、ちょっとした夫婦喧嘩がプチっと勃発。
「もう歩けないよ…」 「どこなんだろうな…」
静かな朝の桂浜で、私たちだけが少しピリッとしていた。
探し回ってようやく分かったのは、 坂本龍馬像は、あの先に見える長い階段を昇った先にあるらしいということだった。
でも、その階段を見た瞬間に、心がすっとひいた。
「もう無理だ…」
足は痛くて、階段を昇るどころか、 これ以上歩くことすら難しい状態だった。 旅の疲れも重なって、気持ちにも余裕がなくなっていた。
夫は「せっかくだから見たい」という気持ちがあったと思う。 私も本当は見たかった。 でも、体がついていかない。
静まり返った朝の桂浜で、 海の音だけが寄せては返す中、 私たちは階段の前で立ち止まったまま動けなかった。
桂浜の長い階段を前にして、私たちは龍馬像を諦めた。 「多分あの先にあるんだろうな」と思ったけれど、 足の痛みと旅の疲れが重なって、もう一歩が出なかった。
そのまま車に戻り、途中のローソンに立ち寄って地図を買うことにした。 そこで出会ったご主人が、とても親切な人だった。 どこか京都のような柔らかい話し方をするので、 「京都のご出身ですか」と聞いてみたら、 「いやぁ、滋賀なんですよ」と笑って教えてくれた。
その瞬間、昔主人と行った滋賀県の思い出がふっとよみがえった。 京都に近いせいか、お惣菜がどれも美味しくて、 あの時の旅は本当に幸せだったな、と胸の奥が温かくなった。

しばらくご主人とお喋りをしてから再び車を走らせると、 「朝食」の看板が目に入った。 迷わず入ってみると、そこでもまた人のやさしさに触れた。 おじちゃんが「これサービスね」と珈琲を出してくれたのだ。 旅先でこういう気遣いを受けると、心がじんわりほどけていく。


夫が良く観ている「おもうまい」という番組で出ていた「エキスパート」スパー思わず、店内を観察、名物経営者がいないか探してしまった、ミーハーですみません🙇

エキスパートの外で販売していました、お腹いっぱいだったけど買ってしまった。

その後、愛媛へ向かい、念願の道後温泉へ。 建物を見た瞬間、まるでジブリの世界に迷い込んだようで胸が高鳴った。 入浴料も観光地とは思えないほど良心的で、 「ここは本当に地元の人の生活に根付いているんだな」と感じられた。

「しまなみ海道の伯方ビーチ」。「この日の走行距離[363㎞」西条アーバンホテル/9966」
お昼を済ませた後は、しまなみ海道を伯方島まで行ってきました。
まとめ
四国に入った瞬間から、旅の空気ががらりと変わりました。 お遍路さんの姿、南国のような植物、海の色、風の匂い。 どれも本州とは違っていて、まるで異国に来たような新鮮さがありました。
最初に向かった足摺岬は、駐車場がいっぱいで残念ながら素通り。 でも、弘法大師が足を引きずりながらこの地にたどり着いたという由来を知り、 「なんだか今の私みたい」と思わず笑ってしまいました。
その後に訪れた四万十川の沈下橋では、 テレビでしか見たことのなかった景色が目の前に広がり、 歩いて渡ると川の音や風の匂いが近くて、自然と一体になったような感覚に。
道後温泉では、まるでジブリの世界に迷い込んだような不思議な雰囲気に包まれ、 しまなみ海道では海と島々の美しさに心がほどけていきました。
四国は、 「わくわく」 「がっかり」 「驚き」 「癒し」 その全部がぎゅっと詰まった場所でした。
短い時間だったけれど、
四国の自然と文化に触れたことで、旅の思い出が一段と深くなりました。


コメント